日本看護科学学会

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仏教 - 異文化看護データベース

更新日時:2019年3月14日

食文化のタブーなど

かつては肉食が禁じられていた。これは、不殺生の教えがあるためである。
(wikipedia 禁葷食、食のタブー)

その他の風習・文化

  • 大乗仏教は、皆のために教えを守り、皆の為になることは自分の為にもなる、という自利・利他の考え方がある。
  • 小乗仏教は、資質のすぐれた者のみが修行をすることによって悟りを得られる、としていた。修道団的な生活を守り、お経の解釈を固定化し、戒律の条文も不変のものにし、自分自身の悟りの為に、教えを厳格に守る。

やさしい仏教入門

終末期・葬式・埋葬に関する風習

  • 火葬が主流(やさしい仏教入門
  • 末期の水:末期の水は、故人が生き返るように願う気持ちと、あの世でのどの渇きに苦しまないよう願う祈りの気持ちから生まれた風習。(葬儀ナビ
  • 湯灌:葬儀に際し遺体を入浴させ、洗浄すること。簡易には遺体を清拭することで済ませる場合もある。故人が男性の場合はその際に髭を剃られ、女性の場合は死に化粧が施される。 (Wikipedia 湯灌)
  • 枕経:本来死んでゆく人が不安にならぬ様、案内として枕元で死をみとりながらお経あげる事。現在では死後すぐに行われる儀式の1つで、死者に初めて経を聞かせるという意味がある。宗派によっては枕経を行わない場合もある。 (Wikipedia 枕経)
  • 経帷子・帯:白地の帷子に真言や経文などを記したもの。古くは女性の親族の手によって作る、引っ張り合いながら縫う、糸には結び目をつけないなどの習俗があった。(Wikipedia 死に装束)
  • 通夜:起源は、釈迦の入滅後、悲しんだ弟子たちが遺体を守りながら夜通し説法を行ったという故事によるのが通説。翌日の葬儀まで、近親者が夜通し付き添うのが習わし。(Wikipedia 通夜)
  • 拾骨:火葬の済んだお骨を骨壷に収める儀式の事を拾骨という。「骨揚げ」「収骨」「骨拾い」とも言う。故人との縁の深い順に、二人一組でそれぞれが箸を持ってひとつの骨を拾う。骨壷に収めたら次の人に箸をゆずる。(お葬式・葬儀についての基礎知識

その他:病気の原因に関する考え方・対処法など

  • 日本では看護教育やホスピス経営への関心が少しずつ現れている。医療の中に精神的な要素や倫理的な要素が加わることが次第に要望されるようになったからで、仏教系のホスピスとしてビハーラ(サンスクリット語で「休息所」の意味)の誕生をもたらした。1997年からは基礎看護学に仏教看護が取り上げられ、「四無量心」「共語」など仏典についても学ばれる。「四無量心」とは、人に楽を与える「慈」、苦を抜く「悲」、人の喜びを自分の喜びとする「喜」、その人らしくあってほしいと平素に願う「捨」の総称で、人間のあるべき姿をこのように捉える人間観が仏教看護の基本であるという。また、「共語」は、看護の方法論として共に語り合うことが重視されるものである。
  • 「どうして私が癌にかからなければならないか」といった患者からの問いかけに答えることは臨床の場においては難しいが、サンスクリット語でいう「ウパスター」(「傍に立つ」という意味)の思想を通して患者の傍に立って聞いてあげる態度が仏教の教えから看護に受け継がれた。

(「現代医学と宗教」日野原重明著 1997年発行 岩波書店)

妊娠・出産に関する風習

帯祝い:妊娠5ヶ月目の「戌(いぬ)の日」に妊婦が、「岩田帯」と呼ばれる白木綿の腹帯を巻くお祝いです。「戌の日」に行われる のは、犬が多産で、お産が軽いことにあやかる願いが込められている。また、仏教で、犬が人の霊魂があの世とこの世を行き来する守り役だと言う考えにも基づく。
冠婚葬祭マナー辞典

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