日本看護科学学会

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プロテスタント - 異文化看護データベース

更新日時:2019年3月14日

食文化のタブーなど

  • 食べ物に関するタブーはほとんどない。
    (「マルコによる福音書」の中に「外から人の身体に入るもので、人を汚すことのできるものは何もない」というイエスの言葉があるから)
    (「もっとよくわかる世界の三大宗教」 歴史の謎を探る会著 2006年河出書房新社発行)
  • 概して飲酒、喫煙を禁じている。
    カトリックとプロテスタント

その他の風習・文化

20世紀半ばになって避妊を認めるようになった。

(「もっとよくわかる世界の三大宗教」 歴史の謎を探る会著 2006年河出書房新社発行)

終末期・葬式・埋葬に関する風習

  • 故人との別離の悲しさは各人が心の中で感じ取り、愛の深さは個人的にかみしめるべきもので、華美で仰々しい儀礼によって癒されるものではないとし、あからさまに悲観を表すことははしたない行為とみなされか克己することが望まれる。死後24時間を経過してから、個人や遺族の希望する宗教・教派の聖職者の司祭により、喪家・教会・墓地などで営むのが一般的である。
  • 一般会葬者は平服で参列し、香典を包む習慣はなく、生花を送る程度である。北欧米諸国を除いて葬儀はおおむね質素で関係者のみで行われるのが普通である。葬儀や埋葬後の精進落としもいたって簡単である。
  • 英連邦諸国では火葬率が高い。ここでいう火葬とは日本のように火葬炉の酸素を調整して遺骨として形を残すものではなく、完全燃焼させて粉末状の遺灰とする。その遺灰は主に銅製の骨壺に入れるだけである。しかしヨーロッパ諸国では従来の伝統的な墓石下に埋葬する場合が多く、大体は夫婦墓か個人墓である。
  • 一般に欧米人は遺体や遺骨に対して日本人のように生命を拡大解釈したものとして感情移入しない。すなわちギリシャ思想やキリスト教の考え方によって、人間の肉体は霊の閉ざされた器と考え、死後それが解放されて精神の世界に昇天すると信じされている。遺体や遺骨は単なる霊の抜け殻である物体にすぎない、と考えるので、それらを畏敬の念をもってあがめることをしない。従って葬儀に莫大な費用や労力を費やすのは無駄なことと考え、見知らぬ人から弔問を受け、お悔やみの言葉を述べられるのはかえってありがた迷惑に感じられる程である。

(「世界の葬式」 松濤弘道著 1991年新潮選書発行)

その他:病気の原因に関する考え方・対処法など

  • 入院中は教会の礼拝のテープを届けてもらいベッドの上で参加するなどの工夫と配慮が必要。
  • 聖書が読めるようにベッド用の書見台を準備・あるいは入手できる状況を整えておく。

(「新クリスチャン生活百科」 山口昇 熊谷徹著 2007年いのちのことば社発行)

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