日本看護科学学会

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カトリック - 異文化看護データベース

更新日時:2019年3月14日

食文化のタブーなど

  • 食べ物に関するタブーはほとんどない。
    (「マルコによる福音書」の中に「外から人の身体に入るもので、人を汚すことのできるものは何もない」というイエスの言葉があるから)
    (「もっとよくわかる世界の三大宗教」 歴史の謎を探る会著 2006年河出書房新社発行)
  • 飲酒、喫煙については個々の教会によって違いはあるが基本的には許可されている。
    カトリックとプロテスタント
  • 金曜日はキリスト受難の日として肉食を避けるべき日とされ、魚を食べる習慣を持つ人もいる。
    (wikipedia 食のタブー)

その他の風習・文化

  • 性欲に任せた性行為は好ましくなく、結婚した男女が、快楽ではなく出産のためにする性行為が人間にふさわしい行為と考える。従ってカトリックでは性行為の目的であるはずの妊娠を避ける避妊行為を、原則的にオギノ式以外は認めていない。
  • 中絶についても神からの授かりものである命は何事にも替えがたく尊いという考えから禁じられている。

(「もっとよくわかる世界の三大宗教」 歴史の謎を探る会著 2006年河出書房新社発行)

終末期・葬式・埋葬に関する風習

  • 人生最後の通過儀礼を重視し、葬儀は原則的には所属の教会で行うことになっている。教会における葬儀では、信者の遺体は正面祭壇のまえに足を内陣に向けて安置され、女性の会葬者は黒いベールで頭をおおって入堂する。葬儀後は、イエス・キリストの復活による神の再臨にそなえて、遺体をそのまま土葬にする習慣が根強く残っており、かつては「火葬せよとの遺言はこれを執行してはならない」(教会法1230条)とあり、火葬は背教的な意味を持っていた。1963年のパウロ6世の教勅よってこの禁令はとかれ火葬者も増えてきているが、一般的に火葬率は低い。
    (「世界の葬式」 松濤弘道著 1991年新潮選書発行)
  • 通常11月2日は「死者の日」とされ、煉獄に行った死者の魂が早く清められるようにと、亡くなったすべての信者の魂のために祈りがささげられる。この日にはミサが行われるほか、墓に飾りをほどこし、花を飾ったりする。日本のお盆に似ている。
    (「もっとよくわかる世界の三大宗教」 歴史の謎を探る会著 2006年河出書房新社発行)

その他:病気の原因に関する考え方・対処法など

  • ミサを重視するため、入院中は教会のミサのテープを届けてもらいベッドの上で参加するなどの工夫と配慮が必要。
  • 聖書が読めるようにベッド用の書見台を準備・あるいは入手できる状況を整えておく。
  • 聖書には「いやすことが主のみこころである」との語りが多くみられる。従って、どんな病気でも「癒してください」と祈ることが許され、祈りは最高の力であるとされている。

(「新クリスチャン生活百科」 山口昇 熊谷徹著 2007年いのちのことば社発行)

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