言語
唯一の公用語はフランス語(Wikipedia フランス)
民族
多数民族
- ケルト人
- ラテン人
- ゲルマン系フランク人
少数民族
- ケルト系ブルトン人:ブルターニュ地方
- バスク人:スペイン国境
- ドイツ系アルザス人:アルザス地方
- コルシカ人:コルシカ島
- 非白人:西インド諸島
(Wikipedia フランス)
宗教
- カトリック59%
- イスラム教3%
- プロテスタント2%
- ユダヤ教1%
(外務省 フランス)
食文化のタブーなど
- フランスでの食文化は、日本で主に語られているフランス料理のような宮廷料理のようなコースだったものも存在するが、各地方には一般庶民に親しまれている特徴ある郷土料理も数多く存在する。
- パン食が主流である。
- コース料理では食べる順序や食器の使用順序など細かなマナーが存在するが、食文化におけるタブーは特に存在しない。
(Wikipedia フランス)
その他の風習・文化
- 自国の言語や文化にプライドを持っており、かなりはっきりした資格社会、学歴社会で、貴族の出身や超エリートも多く存在するが、実生活では無駄を嫌い、堅実な面が見られる。
- 日本的な礼儀・作法とも通じるところがあり、立場や思いやりを尊重することが大切。
風俗、習慣、健康等
1.風俗、習慣、国民性に関する留意事項
- フランスは自由・平等・博愛を国是としている国であり、外国人に開放的で、外国人移民も多いため、社会は様々な人種によって構成されている。しかし、不法移民の流入も問題となっており、これが犯罪の多発につながっている面もある。
一般的にフランス人は個人主義で、合理性を尊び、感情や情緒より論理を重視する傾向がみられるため、フランス人の理解を得るためには、相手にはっきりと自分の意思を伝え、行動で示し、納得するまで議論することも必要。 - 日常生活では、隣人に迷惑をかけないということが基本。夜10時以降は騒音を出さない(風呂やシャワーは使わない、テレビやステレオのボリュームは下げる等)、アパートの共用部(エレベーターホール、ロビー等)に個人の物を放置しないといった配慮が必要。
2.衛生事情
フランスの一般衛生事情は、病院、レストラン、食料品店、ホテル等、いずれにおいても問題はない。パリの水道水は、石灰分が多く含まれている硬水だが、飲料水としての使用は問題ない。
3.病気
フランス入国に際し、特に義務付けられている予防接種はない。
4.医療事情
フランスの医療は、世界でも最高水準であり、また、緊急医療体制も整備されている。フランスには公立病院のほかにも多くの私立病院があるが、いずれも、診察料・入院費は日本と比較するとかなり高額である。
(外務省 海外安全ホームページ)
妊娠・出産に関する風習
- 自治体で発行される「妊婦パス」というものがあり、これを見せれば、公の場で長い列があっても、優先的に先にいかせてもたえたり公共交通機関でもこのパスを見せて席を譲ってもらうことが出来る。
- フランスでは家の中も土足で、町には犬の糞がそこらじゅうにあるのでトキソプラズマに関しては神経質になっており、毎月のように血液検査をし、感染していないか検査する。80%の妊婦が陽性となるため、妊娠中の生肉、羊肉、生野菜は避ける。
- お産を長引かせない、楽なお産を目指す。少子化を防ぐために無痛分娩を薦めている。
育児に関する風習
- フランス人の親は子供同士が喧嘩をしても親が相手に謝ることはしない。これは悪いことをしたのは子供であって自分ではないから。
- 働く母親の多いフランスでは子供を預ける施設が大変充実している。子供が2歳くらいから預け始め、自主保育、自宅保育、本保育の前後を見てくれるミニ保育所、緊急託児所など公立や私立保育園、幼稚園にあわせて選択肢が多いのが特徴。
終末期・葬式に関する風習
- 一般的なのは土葬であり、遺体は土中に埋葬され、一定の時間が過ぎると掘り起こし、納骨される。
- フランス人の多くは元々カトリック信者なので、キリストが埋葬されてから復活したように、自らも復活を遂げ、永遠の生を受けるためには遺体を消滅させてはいけない、灰となってはならない、との思いがあるから。
- 葬儀にかかる費用がかなり安価であり、葬儀は福祉の一貫であり、社会全体でケアするものとして考えられている。
- 有名人も庶民も同じ広さの土の下で眠ることができ、ある者は華やかな墓石を、ある者はシンプルな墓石を、またある者は芸術的な墓石を立て個性を発揮する。それは自由と平等の国、フランスに生きる人々にとってふさわしいフィナーレである。
(葬祭研究所)
教育
- 幼稚園は2歳から6歳まで、通学は任意であるが3歳時点での就学率はほぼ100%。
- 小学教育は6歳から11歳までの5年間、義務であり無料である。授業は週26時間、水曜日を土曜日は半日であることが多い。
- 中学教育は4年間で、その最終学年から生徒の進路が分かれ始める。
- 高等教育は主に国が提供する。医歯薬学部等を除き、有資格者はすべて大学に進学出来る。
- 20歳時点での就学率は56.4%である。
(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)
国家保健・医療
- 保健省の地方出先機関として、州に相当する領域を担当する州保健社会局と県に相当する領域を担当する県保健社会局とが存在する。
- 国レベルでは多くの諮問機関がある。食品・栄養、水質、感染症、環境衛生、放射線保護、の5部門があり、公衆衛生全体に関して意見を述べることができるほか、予防接種法等に関して答申を行う。
- 保健・医療に関する教育機関・研究機関としては、保健省と科学省が共管する国立保健・医療研究院がよく知られており、その研究室はフランス各地に存在する。
(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)
死因
- 循環器疾患
- 悪性新生物
- 事故/中毒
- 呼吸器疾患
- アルコール症
- 後天性免疫不全症候群
(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)
予防接種
BCG:78 (2007) ※以降データなし
DTP1:99
DTP3:99
B型肝炎:65
Hib:97
麻疹:89
ポリオ:99
(2011)(WHO)
医療施設
<病院>
- 公立病院(64.7%)
- 一般病院(56.8%)
- 精神病院(7.8%)
- 私立病院(35.3%)
- 公的機能を担う精神病院(1.7%)
- 一般病院(33.6%)
<診療所>
通院医療は病院の外来部門や公立無料診療所でも行われるが、通院診療全体の60%と往診の98%は医師の開業する小規模な診療所が担っている。
(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)
医療職種
- 医師
- 歯科医師
- 薬剤師
- 助産師
- 看護師
- 専門看護師
- 理学療法士
- 臨床心理士
- 介護士
(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)
合計特殊出生率
2.0 (2010)(WHO)
乳児死亡率(出生千対)
3 (2010)(WHO)
平均寿命
男:78 (2009)(WHO)
女:85 (2009)(WHO)