言語
イタリア語(地域により独、仏語等少数言語あり)
(外務省HP イタリア)
民族
ラテン系、ケルト系、ゲルマン系、古代ギリシャ人などの混成民族であるイタリア人が大半。少数民族としては南チロルのチロル人、南部のアルバニア人などが挙げられる。
近年は、ヨーロッパにおける有数の移民受入国となっており、失業や人種差別問題など大きな社会問題を引き起こしている。2009年における、外国人人口は389万人を数え人口の 6.5%を占めている。
(Wikipedia イタリア)
宗教
キリスト教(カトリック)が国民の約97%。その他、キリスト教(プロテスタント)、ユダヤ教、イスラム教、仏教。
(外務省HP イタリア)
食文化のタブーなど
沿岸部は魚を食べるが、内陸部(特に北部)はほとんど食べない
(Wikipedia イタリア)
その他の風習・文化
- イタリア料理は地方色が強く各地方料理の集合体のようなものであり、北部はオリーブ・オイルよりバターを使い、南部はトマトを多用する傾向が有る。
- ヨーロッパとしては珍しくタコも食べる。
(Wikipedia イタリア)
風俗、習慣、健康等
- 教会に入る時には、半ズボン、肩の出る服装では入場を拒否されることが多くある。
- 気候は南北に細長い地形のためかなり地域差があるが、一般に夏は高温乾燥、冬は低温多湿の地中海性気候で、10~12月は雨の日が多い。
- 街中にある湧き水は飲用可能で、慣れれば問題ないようだが、水質は石灰分の含有量が多い(炭酸カルシウム換算で日本の4~5倍)。
- 医薬品は、一般大衆薬であっても、いくつかは医師の処方箋がないと購入できない。
- 医療水準には問題ないが、公立病院は私立病院に比べて、機能性や清潔感に欠ける傾向が見られ、また英語を解さない医師が多い。一般に救急車で搬送される公立病院(救急病棟)では、無料で治療が受けられるが、常に混雑しており、患者搬送後、何時間も待たされる場合が少なくない。
(外務省 海外安全ホームページ)
妊娠・出産に関する風習
多くの病院で母乳は奨励されている。母乳は好き好きだから強制はしない。新生児を預けっぱなしのある病院では授乳は昼間のみで、昼間は要求に応じて赤ちゃんが泣けば母親は自由に新生児の出入りをする。ただし、夜は母親が休息をとれるようにとの配慮で授乳はしない。しかしこの夜間の母乳がないことに疑問を持った病院もあり、このような病院では母子同室を取り入れ、母親に授乳を任せている。
イタリアはお産が無料。仕事がなく、税金を納めていない人でさえ、お産は無料。ただし検査や薬代だけは自己負担となる。
(Care The World 海外出産・子育て情報ネット 世界のお産)
育児に関する風習
- 春先になるとポプラの綿毛が舞い、アレルギー性鼻炎になる子供や気管支炎を患う子どもが増える。
- 父親中心の家族構成。大きな位置を示し、威厳もある。
- 離乳食にオリーブオイルを用いる。また、パルミジャーノというチーズを粉にして、蛋白源として使用する。
- 学校では体育の授業はほとんどなく、スポーツは習い事でカバーする。
(Care The World 海外出産・子育て情報ネット 世界の子育て)
終末期・葬式に関する風習
- カトリック教徒は死の直前に神父を招いて終油の秘跡を受けるが、次第に形式的になってきている。
- 病院で死亡した場合も湯灌は自宅で行い、喪家に引き取られた遺体は湯灌して納棺し、通夜を迎える。
- 通夜の翌朝、出棺して教会に行き、葬儀ミサの後に司祭が先頭に立ち、続いて花輪を飾った車、霊柩車、近親者の順にならんで墓地に向かう。
- 土葬がほとんどで、火葬率は1%以下。
(世界の葬式 松濤弘道 新潮選書 1991)
教育
- 基礎教育の90%は公立学校により提供されており、その比率は増大する傾向にある。
- 私立の教育機関は幼稚園あるいは後期中等教育が主体であるため、義務教育(小学5年、中学3年)に限ればほぼ公立校によって担われている。
- 高等教育については、78の大学のうち私立は13校のみである。
- 大学の多くはイタリア中部と北部に所在している。
(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)
国家保健・医療
- 国民保健医療制度のもと、主要な保健医療サービスは公的制度によって提供されている。医療ベースでみると、1984年に公私の割合が80:20であったものが、1997年には73:27になるなど、私的医療の割合が漸増している。
- 州のもとに直接おかれた法人格と自律性を有する228の地域保健福祉単位(USL)が存在する。
- 医療資源有効利用のため、USLは独立行政法人となり、企業的な効率化が行われた。
- 国が国家保健計画、州が州保健計画を策定する。
- 医療保険においては、医療費の支払いは基本的に国民保健医療制度の枠組みの中で行われており、全体は政府の予算法の定めに従う。雇用者、被用者、自営業者が支払う健康保険料は居住地の州の金庫に直接入り、これが国家保健予算の枠組みの中で州間で補正される。州政府が医療費の収支の管理に直接責任を持つ。
(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)
死因
人口10万人対(2002)
- 結核(0.7)
- 悪性新生物(274.4)
- 循環器疾患(415.0)
- 呼吸器疾患(62.9)
- 消化器疾患(43.2)
- 交通事故(12.8)
- 不慮の事故(24.4)
- 自殺(7.1)
予防接種
DTP1:98
DTP3:96
B型肝炎:96
Hib:98
麻疹:90
ポリオ:96
(2011)(WHO)
医療施設
- 1995年時点でイタリア全土には、990の公立病院、656の私立協約病院、68の精神病院がある。公立病院についてその規模を見ると、病床数200床以下のものが全体の59%を占める一方、601床以上の病院は全体の11%である。
- 一般内科開業医1人当たり平均管轄成人人口は47637人、小児科医は6427人(1996)
(「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会)
医療職種
- 医師3.7(対1000)
- 看護師助産師7.2(同)
合計特殊出生率
1.4 (2010)(WHO)
乳児死亡率(出生千対)
3 (2010)(WHO)
平均寿命
男:79 (2009) (WHO)
女:84 (2009) (WHO)