言語
法で定められた公用語はないが、建国の歴史から英語が事実上の国語
(wikipedia アメリカ合衆国)
民族
- 白人(ヨーロッパ系、北アフリカ系、中東系、中央アジア系、ラテン系)74.7%(2億1530万人)、
- サハラ以南のアフリカ系(黒人)12.1%(3490万人)、
- アジア系(東アジア、東南アジア、南アジア系)4.3%(1250万人)、
- アメリカン・インディアン0.8%(240万人)
- 太平洋地域先住民系0.1%(40万人)
- 2つ以上の人種を祖先とする国民1.9%(560万人)、その他6%(1730万人)
- ヒスパニック系(全ての人種)は14.5%(4190万人)
(wikipedia アメリカ合衆国)
宗教
- プロテスタント58%
- カトリック21%
(wikipedia アメリカ合衆国)
食文化のタブーなど
- 1%から2.8%のアメリカ人が肉、家禽、魚を全く食べない。
- 普通米国でベジタリアンというと卵と乳製品は摂るオボ・ラクトベジタリアニズムを指すことが多いが、中には動物性の食品を一切摂らないヴィーガンもいる。
- ベジタリアンは西海岸と東海岸に比較的多く、中西部や南部には比較的少ない。
(wikipedia アメリカ合衆国)
風俗、習慣、健康等
1.国民性
アメリカでは多数の人種、民族、国民がそれぞれ異なった宗教的、文化的、民族的、国民的背景を持って集まり、それぞれの違いを意識しながら生活している。
2.衛生事情
衛生事情で特に問題となることはない。
3.病気
- ライム病
- ウエスト・ナイル熱・脳炎
- トコジラミ:Bed Bugs(南京虫)
- Poison Ivy(ポイズンアイビー(ツタウルシ))による接触性皮膚炎
- MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染症
4.医療事情
医療水準、病院施設とも充実していますが、医療費は非常に高額。また、事故、急病などで救急施設を利用する際には、受付で診療費の支払能力を問われることがある。
(外務省 海外安全ホームページ)
妊娠・出産に関する風習
- 子どもの頃からビタミン剤を飲むなどアメリカ人は薬を飲むことにあまり抵抗を感じていないため、妊娠中もなかなか普通の食事ではとれない栄養素をサプリメントによって補う。
- 無痛分娩が一般的。
(Care The World 海外出産・子育て情報ネット 世界のお産)
育児に関する風習
- 個人の自由を尊重する国アメリカ。それは子育てにも反映されている。おむつをいつはずすか、断乳をいつするか、いつから幼稚園に入れるかなどその子どもひとりひとりの肉体的な成長および精神的な成長にもとづいて親が決める。そのため、3才になってもおむつをしていたり、おしゃぶりをしていたり、5才になってもバギーに堂々とすわっている子どもも見られる。
- また、12才まではまだ何か起きたとき正しい判断ができないということからこの年齢まで家に一人で留守番をすることをアメリカでは禁じている。しかしおかしなことに13才になったとたん、今度はベビーシッターをする側に立てる。日本では5才で一人でお買い物というような光景も見られるが、アメリカではそのくらいの年齢の子どもが一人で外を歩いていたら必ずどうして一人なのかと一人でいることを決して容認しない。
(Care The World 海外出産・子育て情報ネット 世界の子育て)
終末期・葬式に関する風習
- アメリカには香典の習慣がなく、日本の互助会のようなシステムも存在しないので、生前に契約し自らの葬儀を準備する葬儀保険がビッグビジネスになっている。契約者は葬儀ディレクターと相談し、自分の葬儀の細部、花やドレスに至るまでを決める。
- 葬儀を明るく前向きに受け止めようとする意志、そして故人を想う心や、残された者を想う心ゆえに、葬儀を納得いくまでデザインしようとする意識が強いことがうかがえる。
(葬祭研究所 世界のお葬式)
母乳育児
- 何よりも家庭が最優先される。
- 13は縁起の悪い数字とされている。
塩をこぼす、部屋の中に鳥が入る、家の中で傘を開く、1本のマッチを3人で使う、耳鳴りがする、くしゃみをする、黒猫が行く手を横切る、等も不吉とされている。 - 人の年齢、結婚しているかどうか、給料をいくらもらっているか、宗教や人種のことについて聞くのは失礼とされている。
- お互いに話し合うのを好み、社交の席で沈黙が生じるのを不快に思いがちである。
(「日本の常識は世界の非常識」ミッシェル・エンゲルハート、マドレーヌ・グラデュ著 1993年オーエス出版株式会社発行)
教育
- 教育水準は高卒未満54%、学位を持たない高等教育修了者25%、学士13.1%、大学院以上の学位を持つ者7.2%。
- 高校終了後の高等教育にには2年生の短期大学、学士を取得するまでに4年を要する通常の大学、学士・あるいはそれ以上の学位を授与する総合大学、職業教育機関がある。
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
国家保健・医療
- 多くの地方政府が存在するため、連邦政府は軍事・貿易・外交等の役割を行い、教育や保健医療は州政府が行うこととしている。
- 保健セクターで公衆衛生サービス・健康増進・疾病予防を行い、医療セクターで治療を行う。
- 中産階級以上定職者は私的な開業医と地域のコミュニティ病院と呼ばれる非営利の私的病院で供給を受ける。財源は私的保険や雇用保険が中心で高齢者はメディケア及び私的保険となっている。
- 貧困層無職少数民族は地方政府が主な供給主体である。しかし、元来地方政府はこの階層に対するプライマリケアの施設を持たず、病状が悪化して地方政府病院の救急室を訪れるといったケースが多い。在宅ケアはこの階層には未発達で地方病院で長期に入院することが多い。最近、行政改革及び財政悪化で地方政府が病院を経営できず閉鎖するケースが増えており、これらの層が中産階級以上定職者層の施設に受療し始めているが、歓迎はされていない。
- 軍人・退役軍人は独自のシステムを持っている。軍人は現役軍人が望む望まないにかかわらず、提供者側(国)から直ちに実行される。軍人を健康を保ち、病気やケガを予防し、健康上の問題もまだ治療しやすいうちに見つけることに重きが置かれている。短期の入院は施療所、艦船内の治療室、軍事施設の軍病院で提供され、もう少し複雑な場合は、多種の専門的サービスや施設が提供できる地域病院が使われる。長期ケアについては復帰の見込みがあれば軍病院で、見込みがなければ患者は軍から退役し、退役軍人のための施設でケアが行われる。この退役軍人のための医療システムは組織化された退役軍人の利益を代表する消費者グループと独特な関係を持っており、米国内でもっとも大きい長期医療システムである。
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
死因
1位:心疾患(271.2)
2位:悪性新生物(200.8)
3位:脳血管疾患(59.7)
4位:不慮の事故及び有害作用(41.3)
5位自動車事故(34.4)
( )内は人口10万あたりの死亡率(1997推計値)
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
出産について
- 乳児死亡率は1983年以降黒人・共に低下しているが依然として社会経済学的な格差が残っている。乳児死亡率・新生児死亡率・周産期死亡率の黒人と白人の差も大きい。
- 黒人やラテンアメリカ系は20歳以下で未婚の母が多く、低体重児は黒人に多い。
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
予防接種
DTP1:98
DTP3:94
B型肝炎:91
Hib:88
麻疹:90
ポリオ:94
(2011)(WHO)
医療施設
1997年
- 病院6097(うち精神病院616)
- 結核・呼吸器病院(4)
- その他産婦人科・眼などの特殊病院(26)
- リハビリ病院(177)
- 整形病院(25)
- 慢性期病院(18)
- コミュニティ病院(5017)
- 特別養護老人ホーム
- 介護ホーム
- 在宅医療組織
- デイケア
- 関節炎治療センター
- ホスピス
- 火傷ケア部局
( )内は数
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
医療職種
- 医師
- 医師アシスタント
- 看護師
- 上級看護師(臨床専門職・開業看護師・助産師・看護麻酔士)
- 歯科医
- 歯科衛生士
- 放射線療法士
- 放射線医学技工学者
- 栄養士
- 薬剤師
- OT
- PT
- 言語聴覚治療士
- 精神医学技術者
- 医学臨床技工学者
- 呼吸治療士
- 足専門医
- カイロプロテクター
- 検眼士
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
合計特殊出生率
2.1 (2010) (WHO)
乳児死亡率(出生千対)
7 (2010)(WHO)
平均寿命
男:76 (2009)(WHO)
女:81 (2009)(WHO)