言語
韓国語(wikipedia 大韓民国)
民族
韓民族(朝鮮民族)少数の華人(wikipedia 大韓民国)
宗教
- 仏教:25%
- プロテスタント:20%
- カトリック:7.4%
- その他
- 社会・文化に儒教の影響を色濃く受ける。
(外務省 韓国) - 仏教と儒教の混交がよく見られる。またキリスト教徒や新興宗教、組織信仰や民間信仰も盛んで、それぞれの間で混交することもよくある。
(外国人(観光)客おもてなし満足度UP)
食文化のタブーなど
- ご飯はスプーンで、ハシはおかずを摘むときだけ使う。日本より、スプーンを使うことが多い。
- 箸はテーブルの上か箸置きに置き、茶碗の上に平行に並べると不吉とされている。
その他の風習・文化
- 日本と同様に、数字の「4」は死を表わすので不吉とされている。
(外国人(観光)客おもてなし満足度UP) - 教育熱心。教育は非常に重要であり、教育を受けた者だけが文明人であり、尊敬に足る。大学入試に合格し、よい大学に行くことは人生において重要なものとなる。
(wikipedia 大韓民国と教育)
風俗、習慣、健康等
1.風俗、習慣、国民性に関する留意事項(宗教、タブー等)
(1)韓国の正式名称は「大韓民国」です。「朝鮮」という呼称は「朝鮮日報(チョソンイルボ)」、「朝鮮ホテル(チョソンホテル)」等の固有名詞以外には使用されない。日本語の「チョウセン」は韓国人に植民地時代の不幸な過去を想起させたりするので使用しないようにする必要がある。
(2)韓国の人名、地名等はできるだけ韓国語の発音を用いることが望まれる。
(3)儒教思想の影響で、日本以上に長幼、先輩・後輩、目上・目下の区別が明確で目上や年上の人に対して敬意が払われる。
2.衛生事情
水道水は体に合わない場合があるので、生水は飲まない方がよい。
3.病気
(1)鳥インフルエンザ
韓国では、2003年から2004年、2008年春に高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が確認された。現在まで韓国国内でのヒトへの感染は発生していないが、感染症予防対策が必要。
(2)食中毒
衛生施設等のインフラは相当整備されていますが、一見して衛生状態が良くない飲食店や屋台での食事、特に生もの(生ガキ等の貝類など)には注意が必要。場合によっては食中毒や肝炎等の原因になりかねない。
(3)各種感染症
ア:マラリア
韓国では、蚊を媒体とする「三日熱マラリア」感染者が確認されている
イ:ツツガムシ症
農作業時や屋外レジャー時にツツガムシに噛まれることにより感染するツツガムシ症の報告もあり、9~11月の流行期には注意が必要。
(4)予防接種
韓国政府は、韓国に入国・滞在する者に対して特定の予防接種を義務づけていない。ただし、熱感知カメラや申告等により高熱が確認される場合等、個別に診断調査を行うことがある。
(5)その他
現在、韓国では口蹄疫、鳥インフルエンザが発生しているため、日本に帰国する際には、入国時の動物検疫が行われる。
4.医療事情
(1)医療機関の状況
都市部には多数の病院があるが、大半の病院では日本語が通じないため、外国人は国際クリニック(外国人診療所)を備えた病院で受診するのが一般的。
(2)緊急医療体制
都市部には24時間の救急体制を備えた総合病院が多数ある。
(外務省 海外安全ホームページ)
妊娠・出産に関する風習
- 韓国では長男の嫁は男児を産むことを非常に期待されている。
- 韓国人は産まれた日をとても大切にしてあり、運命を決めるというくらい重みがあるため、赤ちゃんの生まれる日は占い師によって決めてもらい、計画分娩の帝王切開が受け入れられている。そのため帝王切開率が45%にのぼる。この産まれる日は両親の生年月日を掛け合せて決めるようである。
- 夫立会いは一般的でない。病院によってはラマーズ法を夫婦で講習を受けた人のみに夫立会いを許可している所もあるが、夫の立会いが許可されていない病院が多い。妻としては、夫の立会いを望んでいる人も多数いる。
(care the world)
育児に関する風習
- 韓国ではいたるところに韓方(漢方)薬を売る薬局がみられ、さらに、漢方の医院が内科、小児科と看板が立てられているようにいたるところにある。小児でも漢方薬を煎じて黒砂糖などと混ぜて飲ませる。漢方薬は補身(ボシン)といって、からだの調子を整えるために補う薬と解釈されている。
- 母親の教育熱は相当熱い。小児は遊ぶというより、おけいこごとにいって時間を費やしているようす。特に英語熱は強く、さらに就学前に文字が書けるようにする。幼稚園でも遊びよりは勉強を念頭に入れたプログラムの方が多い。
(care the world)
終末期・葬式に関する風習
- 儒教の精神から目上の人を敬う意識が強い。そのため、親に孝行したい、祖先を手厚く祀りたいという思いから盛大な葬儀を行い立派な墓を建てる。
- 伝統的な儒教式の葬式には、さまざまなしきたりがある。臨終が確認されると、遺族たちは大声で泣き、人々に葬儀の始まりを告げる。儒教では、あの世から使者が迎えに来て、亡くなった人の魂を導いてくれると考えている。そこで、まず故人の上衣を持った人が屋根に登り、北側に向かってそれを振り、あの世の使者を招く。家の庭には、「使者床」と呼ばれる使者のための食事や草履も用意する。
- 故人があの世へ行く道のりの食料として、水に浸したお米を遺体の口に入れる習慣もある。遺族の喪服は、正式には故人との関わりによって異なるが、生成りの麻の韓国服に頭巾をかぶるのが基本。儒教では、両親の死は世話や誠意が及ばなかった子の罪であると考えるため、遺族は何の色にも染められていない粗末な服を着ることで、罪深さを示している。時には故人の思い出話に花を咲かせ、時には遺族を慰める為の歌が披露され、そして時には花札までも登場して、葬儀は延々三日間にも及ぶ。棺は花で美しく飾られた輿に乗せられ、墓地へ。そして、故人の名前や出身を記した旗、いわばあの世で使う戸籍謄本と共に、土中に埋葬する。
- 自宅でのお葬式が今も地方の農村などで行われている一方で、都市部を中心に葬儀のスタイルも変化している。実際、自宅での葬儀が難しい都会のアパートやマンション住まいの人々の間では、病院の霊安室をいわゆる葬儀場として、葬儀を執り行う病院葬が増加。また、身近に葬儀に詳しい親族がいないため、専門の業者に式の進行を任せるケースも多くなっている。お墓にしても、従来は、風水に則って決めた場所に土饅頭型の小さな塚を作っていたが、土地不足の現代では最寄の共同墓地に埋葬されるのが一般的。さらには、年々、火葬を望む人の率も高まっている。
- このように、葬儀の形は時代とともに変化し、伝統的なお葬式は次第に行われなくなりつつある。しかし、いつまでも変わらないのは、子を愛する親のこころであり、親を思う子のこころ。そのこころが生き続ける限り、お葬式が単なる儀式となってしまうことはない。
(葬祭研究所)
教育
初等学校:6-12歳(義務教育)
中学校:12-15歳(義務教育)
その他高等学校3年、専門学校4-6年、大学4-6年がある。
1995年には過度の受験戦争や画一的な教育の是正、不十分な施設設備などの改善に加え、「知識・情報社会」「国際化」に対応するために開かれた教育社会を目指した改革案が提案されている。
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
国家保健・医療
- 医療供給体制の特徴は主に民間の医療によって供給体制が構成されており、私立医療機関は全病床の85.4%を占めている。
- 社会保障制度は雇用保険・労災保険・医療保険・国民年金などが実施されている。
- 国レベルの保健計画(1996年時点)は、1.健康増進と公衆衛生 2.栄養改善事業 3.母子保健事業 4.口腔保健事業 5.成人病管理 6.がん征服10ヵ年計画 7.骨髄移植事業 8.精神疾患管理 9.寄生虫予 10.結核予防授業11.ハンセン病予防管理 12.AIDS予防管理 13.医療供給体制 14.救急医療体制 15.韓方医制度 16.薬局医療と薬局医療保険 17.在宅福祉 18.老人福祉 19.児童福祉 20.障害者福祉の20項目で行われている。
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
死因
1位:脳血管疾患
2位:交通事故
3位:心疾患
4位:肝疾患
5位:胃がん
1985年から1996年の推移は糖尿病・虚血性心疾患・結腸及び直腸がん・肺がんなどが増加し、高血圧性疾患・中毒死・結核・肺炎・胃がんが減少している。喫煙・ストレス・公害・肉類の多量摂取などの増加に関係しているとされている。
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
出産について
出生・死亡の報告を保護者に依存しているため出生後2・3ヶ月までの申告漏れが多数ある。よって実際は乳児死亡は8.5あると予想される。
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
予防接種
BCG:99
DTP1:99
DTP3:99
B型肝炎:99
麻疹:99
ポリオ:98
(2011) (WHO)
医療施設
1996年
- 総合病院(人口10万当たり214.81床、施設数271)
- 一般病院(74.12、1421)
- 精神病院(28.21、45)
- 結核病院(4.97、4)
- ハンセン病院(3.99、1)
- 診療所(98.93、15002)
- 韓医病院(7.76、81)
- 韓医診療所(0.37、6172)
- 助産所(0.48、161)
- 歯科病院(0.18、14)
- 歯科診療所(0.06、8761)
- 分院(1.28、240)
総計(人口10万当たり435.17床、施設数31173)
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
医療職種
- 医師
- 歯科医師
- 韓医師
- 助産師
- 看護師
- 専門看護師(麻酔・公衆衛生・家庭看護・精神衛生)
- 看護助務士
- PT
- OT
- 薬剤師
- 臨床病理士
- 放射線技士
- 歯科技工士
- 歯科衛生士
- 診療録管理士
- 眼鏡士
「世界の公衆衛生体系」1999年 財団法人日本公衆衛生協会
合計特殊出生率
1.3 (2010) (WHO)
乳児死亡率(出生千対)
4 (2010)(WHO)
平均寿命
男:77 (2009)(WHO)
女:83 (2009)(WHO)