日本看護科学学会

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学会の概要

理事長の挨拶

更新日時:2020年6月23日

ご挨拶-ウィズCOVID-19に向けての日本看護科学学会の取り組み

理事長 真田 弘美

今年も海や山の恋しい季節となりました。しかし、昨年とは異なり、この美しさが心に染み入るのは、COVID-19を経験した我々に共通した「いのち」への畏敬の念ではないかと考える今日この頃です。

まずは、人類の進化とともに人々の英知を超えたウイルスがふたたび猛威をふるう第2波に備え、フロントラインで尽力されている保健師・看護師をはじめ保健医療従事者に心より敬意と謝意を表します。

本年6月14日に開催の社員総会で公益社団法人日本看護科学学会(以下「JANS」と省略)の理事長に就任して1年が経ちました。理事長就任時に所信表明として、「若手研究者がワクワクして参加するような学会にしたい!」と意気込んでおりましたが、今改めてCOVID-19の苦難の時期を経て思うことは、次世代に看護学を繋ぐことのできる喜びと、未来の看護学への大きな期待です。時代は刻々とかわります。「新しい生活様式」は看護学の概念を180度変えるかもしれません。人と人との密な係わりを避けるためのソーシャルディスタンスは、ICTやロボット、AIの医療現場への導入を促進させました。リモートナーシングの時代が10年早く到来したといっても過言ではありません。このような状況下であるからこそ、JANSは改めて若手研究者に未来を託したいと考えております。

昨年11月29日の社員総会にて、理事会が一丸となって作成した報告書である「若手研究者活性化に向けての取り組み」をご説明いたしました。その折、いただいた意見を基に理事会にて再度議論を交わし、2019年度では、和文誌や英文誌の迅速な査読、ガイドライン作成に必要なシステマティックレビュー投稿の推進、英文誌のファストトラックの開始、JANSが主体となる若手研究者を巻き込んだ大型研究費への挑戦などを開始しております。そして2020年度では以下の活動を開始いたします。

1.和文誌投稿に関する共著者の会員資格について

  従来、筆頭著者、共著者とも会員であることが投稿の条件でしたが、共著者が非会員の場合には掲載料を
  徴収するように投稿規程を改定します。さらに和文誌もファストトラックを開始します。

2.若手研究者海外助成について

  次世代を担う若手研究者の海外留学や国際学会への参加を支援することで看護学のグローバル化と将来の
  看護学の発展を目的に実施します。2021年度からの実施を目指します。

3.会則等委員会の設置の必要性について

  時代の変遷とともに、会員のニーズもかわります。JANSは歴史も長く、定款をはじめ多くの細則や申し
  合わせを見直す時期に来ております。定款の変更、規程の設置や撤廃などに関しての委員会が必要となり
  設置いたします。

4.COVID-19に関するアドホック委員会「COVID-19看護研究等対策委員会」の設置について

  新型コロナウイルス感染症によって生活が一変した社会において、JANSの目的「看護学の発展を図り、広
  く知識の交流に努め、もって人々の健康と福祉に貢献する」に基づき、看護研究の実践に特化した時限的な
  アドホック委員会として立ち上げます。

2020年度の萱間真美学術集会会長が主宰する第40回学術集会は、COVID-19の第2波の危険性も考慮し、WEB開催となりました。サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させていくSociety 5.0社会に向けての試金石となるこの学会は、距離や時差を超えて我々に新しい看護学を提唱してくれるでしょう。一人でも多くの方々が参加することを期待しております。

来年、JANSは創立40周年を迎えます。(日本看護科学学会の創立は1981年7月25日)

会員の皆様におかれましては、この歴史ある学会がより科学的、より実践的な発展を遂げられるようご協力いただきたく、改めてお願い申し上げます。

末筆になりましたが、ともにJANSの運営に取り組んでいただきました理事、監事の先生方はもちろん、社員、会員の皆様には衷心より御礼を申し上げます。

2020年6月


若手研究者活性化に向けての取り組み 2019年度 報告書

 

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