日本看護科学学会

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学会の概要

理事長の挨拶

更新日時:2024年1月22日

理事長 吉沢豊予子

 

 

2024年の幕開けは、1日の「令和6年能登半島地震」、2日の羽田空港衝突事故と悲惨な災害および事故が相次ぎ、会員の皆様におかれましては、心を痛めていらっしゃるのではないでしょうか。

被災地に所属先のある会員の皆様におかれましては、お見舞いを申し上げます。また、看護職として現地で様々な初動を開始された皆様におかれましても感謝申し上げます。公益社団法人日本看護科学学会(以下、「JANS」)におきましても、情報収集を始めながらJANSができますことを探っていきたいと思っております。

JANSが中心となって行ってきた世界看護科学学会(以下、「WANS」)は2年前にチェアパーソンを片田範子先生からDr. Tassana Boontongに交代しておりましたが、今回の地震災害、航空機事故を受けて、チェアパーソンのDr.Boontongをはじめ、WANSのボードメンバーから次々とお見舞い、励ましのメールをいただいており、看護職ならではのメッセージに心を打たれました。

さて、今年の干支、辰年は政治に大きな変動がある年といわれています。古くは戊申戦争(1868年~1869年)、日露戦争(1904年~1905年)があり、昭和の時代になりロッキード事件やリクルート事件のような汚職事件も辰年に発覚した事件でした。令和に入り昨年から政界は政治資金パーティー問題による裏金問題で揺れています。今年は、アメリカ大統領選、ロシアの大統領選、そして日本でも総選挙が行われる可能性が高いなど激動の年になることが予想されています。まさにVUCA時代の頂点ともなる年といっても過言ではありません。JANSが今やるべきこと、今後行わなければならないことをそれぞれ見極め進んでいく年であると確信し、身の引き締まる思いでおります。

昨年12月に行われました第43回日本看護科学学会学術集会は山口県立大学の田中マキ子先生のもとで開催されました。新型コロナウイルス感染症が5類感染症になってから初めての現地開催でしたが、「未来を拓く看護のサイエンス&アーツ:伝統と革新の融合」に対し約3800名強の会員が山口県下関に参集し、非常に密度の濃い学会となりましたことを感謝申し上げます。

今期、JANSは2023年6月に新たな理事会でスタートし、各委員会の活発な活動により順調に動いております。これからの看護学研究者の養成のために若手研究者助成選考委員会では各助成金額を上げて使い勝手がいいよう申請毎の審査システムを導入しました。また、社会貢献委員会では、インスタグラムを活用し中高校生に看護研究者を知ってもらう広報を始めています。看護ケア開発・標準化委員会におきましても、これまでに2つのガイドラインを出版しその成果が出てきております。英文誌であるJapan Journal of Nursing Science (JJNS)のインパクトファクター(IF)も徐々にアップし、看護の重要な雑誌になりつつあります。2024年は、これまでのJANS委員会活動をさらに加速させ、国民の皆様のそれぞれのWell-being(ウェルビーイング)が、看護学研究を通し高まっていくように貢献してまいりましょう。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年1月吉日

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