日本看護科学学会

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学会の概要

理事長の挨拶

更新日時:2021年1月22日

ご挨拶

理事長 真田 弘美

新年を迎え、寒さが一段と厳しくなってまいりました。COVID-19の第3波が猛威をふるう中、会員の皆様におかれましては先の見えない不安の中、お過ごしになられたことでしょう。
そして、何よりも、年末年始を返上して、フロントラインで国民の命を守ってくださっている保健師、看護師をはじめ医療従事者の皆様には敬意を表するとともに衷心より感謝申し上げます。先の見えない令和3年のはじまりですが、ウィズコロナに成功し、今まで経験したことのない新しい生活様式の中、人々が健康で幸福な日々を送れる日が再び来ることを切に願っております。

会員の皆様におかれましても、この時期、臨床実習の変更や、データがとれないことなどによる学生の論文内容の変更や、帰省の心配など、大きな課題を抱えての年越しとなられたことでしょう。しかし、アカデミアに所属する会員がほとんどを占めるこの学会におきましては、科学学会の名のもとに将来に向けて歩みをとめることなく研究を推進してまいりました。

以下、2020年度の理事会活動について、簡単にご報告したいと思います。

日本看護科学学会の最も重要な事業であります学術集会について、第40回学術集会は萱間真美学術集会会長(聖路加国際大学 教授)の指導力と決断により、開催8ヵ月前の4月には開催方法をWEBに変更して準備されました。「看護科学のImplementation」をテーマに約4,500名が参加し、昨年2020年12月1日から12月25日にオンデマンドで、ライブは12月12日・13日に開催することができました。初めてのWEB開催でもあり心配も多くありましたが、演題数は1,000演題を超え、English Sessionは43演題と今までになく増えて盛会のうちに終えることができました。あらためて萱間真美学術集会会長はじめ関係者の皆様に御礼申し上げます。

次に、事業報告と新規事業について説明させていただきます。

今期理事会では、若手研究者の支援を第一に掲げ、定款の変更を行うために「会則等委員会」を立ち上げて事業内容の充実とともに規則等の整備を行いました。また、このパンデミック中で新たに時限的な委員会である「COVID-19看護研究等対策委員会」を発足させ、会員にアンケートを行うなどして調査した結果、80%以上が研究活動を阻害され、50%近くから研究活動に対する意欲が減ったとの回答がありました。この結果はすでにグローバルな雑誌に投稿しており、現在、理事会ではそれを受けて対策を検討しております。

学術集会前日の12月11日には社員総会、12日には学会総会がWEBで開催されました。昨年度の報告書にもまとめましたが、今期理事会の方針は「若手研究者のさらなる成長への支援」です。各委員会には今期理事会2年間のKPI(Key Performance Indicator)として必ず達成する目標値を定めて、2019年11月の社員総会で報告書を公表し、2020年度はそれぞれを実行に移してまいりました。

まず前期理事会からの継続事業では、Nursing Scienceを標榜する学会として、看護ケアの開発・標準化を推進しました。ガイドライン作成に必要なシステマティックレビュー投稿を実施し、3つのケアガイドライン作成グループの活動を支援しております。モデル事業として「摂食嚥下時の誤嚥・残留アセスメントに関する看護ケアガイドライン」の開発・標準化を目指し、推奨文草案のレビューを行いました。今後もガイドラインが定期的に作成される見込みです。

若手研究者の活性化と研究活動の促進については
 ①和文誌投稿に関する共著者に関し、非会員でも投稿できるよう投稿規程を改正(2020年11月1日から施
  行)し、加えて英文誌で開始(2020年3月から)していた迅速査読(ファストトラック)を和文誌でも
  開始しました。
 ➁大型研究費を獲得するためのシステム構築の実施、具体的には日本学術振興会の「学術変革領域研究(A)
  」の2021年度申請を行いました。「生きにくさ」がテーマとなるこの研究には、多くの若手研究者から
  応募があり、看護学の新しいコミュニティーが構築されていくでしょう。
次年度の取り組みとして
 
③令和3年から始まる事業として若手研究者のグローバル化と研究能力の向上を目指し、海外での学術集会
  への参加や海外留学に対し助成を行うため、定款第3条に「若手研究者の育成と支援」を加え(2020年
  12月社員総会で承認)、2021年度からの実施を見込んで内閣府公益認定等委員会に電子申請を行いまし
  た。この時期の海外研修は難しい状況もありますが、看護研究には社会、文化、経済的背景が影響する
  領域も多く、国際的研究の推進のために、未来に向けて令和3年4月以降に募集を行います。ぜひご応募
  ください。
 ④多くの若手研究者が参加する学術集会で演題表彰を導入し、演題のレベルアップと学会誌への投稿促進を
  目指します。昨年の第40回学術集会を試金石として、次年度の第41回学術集会からは、最大8演題を表彰
  する企画となっております。これも発表を予定している全員に応募していただきたいと思っております。

今期理事会としての任期はあと半年となり、この2年間での総仕上げの時期となりました。当学会の運営に取り組んでまいりました理事、監事の先生方との協働により、6月の社員総会では大きな成果をご報告できればと思っております。 

末筆となりましたが、COVID-19など先の見えない状況ではありますが、理事、監事の先生方はもちろん、社員、会員の皆様のご健康を祈念するとともに、急速に変化する状況の中、柔軟な学会運営にご協力いただいたことに心より御礼を申し上げます。

2021年1月

 

2020年12月社員総会および第40回学会総会の議決については以下をご覧ください。

2020年12月社員総会における報告・審議事項(2020年12月11日開催)

開 会

理事長挨拶

第40回日本看護科学学会学術集会会長の挨拶

議長指名および議事録署名人の承認

総務報告・理事会報告・委員会活動報告

審議事項

第1号議案 2020年度事業計画変更(案)と補正予算(案)の承認

第2号議案 定款(第3条)変更(案)の承認

第3号議案 2021年度事業計画(案)の承認

第4号議案 2021年度予算(案)の承認

第5号議案 第43回日本看護科学学会 学術集会会長の承認
                 田中マキ子氏(山口県立大学)

「新型コロナウイルス感染症による日本看護科学学会(JANS)会員の研究活動への影響と学会に求める支援に関する調査」報告

閉 会

第40回学会総会における報告・審議事項(2020年12月12日開催)

開会

理事長挨拶

議長指名および議事録署名人の承認

報告事項 

理事長のビジョンと運営方針

委員会のミッションと2021年度事業計画について

2021年度予算について

名誉会員の就任報告
阿曽洋子氏

第43回日本看護科学学会学術集会会長の選任報告
田中マキ子氏(山口県立大学)

審議事項 理事会への意見

表彰
学術論文優秀賞:朝澤恭子氏
学術論文優秀賞:村松恵多氏
学術論文奨励賞:堀部光宏氏

第41 回日本看護科学学会学術集会会長 挨拶
会長 : 百瀬由美子氏(愛知県立大学)
会期 : 2021年12月4日(土)、5日(日)
会場 : 名古屋国際会議場

閉会 

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